XYLD、XYLG、QYLDが登場!さて、どうする?

2021年11月9日

どうも~ しんです!

グローバルX社の高配当ETFが次々と日本市場で買えるようになってきました!以下の3ETFが新登場です!

XYLD(Global X S&P 500 Covered Call ETF)
XYLG(Global X S&P 500 Covered Call & Growth ETF)
QYLG(Global X Nasdaq 100 Covered Call & Growth ETF)

XYLDはQYLDのS&P500版でインカム狙い、XYLGとQYLGは50%カバードコールでありインカムとキャピタルの両者を狙うタイプとなっています。QYLDを含めてグローバルXの「カバコ四天王」ですね(笑)

本日、楽天証券でも買えるようになったようで、マネックス証券、SBI証券、楽天証券と国内大手ネット証券での取り扱いが揃ったようです。

グローバルXおじさんとしては「ぜひ四天王のコンプリートをしたい!」ところですが、そんな事を言っていると資金がいくらあっても足りませんし、カバードコール銘柄の割合が大きくなりすぎるのもどうかなという気もします。自分の高配当戦略・ポートフォリオバランスを考えて判断したいところです。

XYLDをポートフォリオに組み入れる?
~QYLD と XYLD を比較してみる~

自分の高配当ポートフォリオのメインはQYLDですが、今回登場したXYLDはQYLDとコンセプトが同じ商品です。まずはこの両者を比較して検討してみます。

【利回り】

しん流高配当ポートフォリオの主力に求めるものは何といっても「インカム」です。

そこで、まずは配当利回りを比較してみました。

ETFreplay.com Dividend Yieldツールで作成

たかにんさん(@kabutakanin)の記事(グローバルX S&P500・カバード・コール ETF【XYLD】が登場!)によると、XYLDは2020年8月にベンチマークが変更されて分配金が安定したようなので、ちょっと期間が短いですがその後の利回りを比較してみました。QYLDはおおむね10%以上をキープ、XYLDは6~10%でやや変動が大きい印象です。利回りではQYLDが常にXYLDを上回っています

【株価】

次に株価はどうでしょうか?
株価に関してはキャピタルを狙うという意味では無く、インカムを食いつぶす程の低迷がないかどうか、ボラティリティが比較的穏やかで買いやすい価格を維持しているかどうかに注目しています。

Google Finance より

5年チャートでの比較ですが、一応青線のXYLDが上回っています。ただし、5年で16%ですから年率3%ちょい。米国株における株価の成長を考慮するとかなり低いと思いますので、100%カバードコール戦略をとるETFらしく、XYLDとQYLDの両者ともに株価はヨコヨコで「差は無し」と判断しました。

【相関】

次に両者の相関をみてみます。

ETFreplay.com ETF Correlationツールで作成

60日相関指数は7.5前後で推移していて中程度の相関を示しています。値動きの分散という点ではあまり両者を併せ持つメリットは大きくないかなという感想です。

etfrc.comで調べてみるとNASDAQ100銘柄の79.2%はS&P500に含まれ、S&P500とNASDAQ100銘柄の重複は時価総額荷重で43%となっています。GAFAMT含む大型株も重複していますし、やはりNASDAQ100の動きがS&P500へ大きな影響を及ぼしています。

ただ、NASDAQが長期低迷すると相関は下がると思いますので、あくまで現時点での判断ということになります。

ETFrc.com Fund Overlapで作成
【トータルリターン】

一応、トータルリターンも比較。

高配当株ポートフォリオではトータルリターンはあまり銘柄選択の判断には使っていませんので、あくまで参考程度に見てみます。

ETFreplay.com Chratより

コロナショック前は似たような成績ですが、暴落後からの上昇に差があります。金融相場でのグロース主体のNASDAQ銘柄の強さが表れているのかなと思っていますが、テーパリング・利上げを踏まえて今後はもしかするとXYLDが上にくるのかも知れませんね。

いずれにしても、QYLDとXYLDのトータルリターンは互角だろうという判断をしています。

【結論】

さて、以上の点を考慮して出した結論は・・・

 XYLDは今は高配当ポートフォリオには組み入れま・・・せん(ルイ兄、ごめんよ~)

利回りはQYLD>XYLD株価はQYLD≒XYLD値動きは比較的相関がありトータルリターンは互角という判断で、主力は現状のままQYLDでいこうと思います!

サブメンバーとしての保有も検討しましたが、すでに先日ポートフォリオに追加したS&P500系であるJEPI(JPMorgan Equity Premium Income ETF)が比較的近いタイプだと考えていますので、サブの役割はそちらに任せて今のところ新たにXYLDを組み入れる予定はありません。ただし、今後の動向を見ながら、JEPIからXYLDの乗り換えは検討するかも知れません。また、衝動的にかってしまう可能性も否定できません。

XYLGとQYLGはどうしよう?

さて、50%カバードコールのXYLGとQYLGですが、こちらも今のところ組み入れの予定はありません。

高配当ポートフォリオではキャピタルよりインカムに比重を置きたいというのが一番の理由であり、やはり主力として考えた場合、カバコ四天王の中ではQYLD1本でいいかなと考えています。

設定からの日が浅く判断が難しいところですが、キャピタルとインカムの両立を目指すXYLGとQYLGはおそらく株価が緩やかに右肩上がりになっていくのだろうと想像します。そして、コールオプションの価格は右肩上がりにはならないだろうなと。

今、一括投資で買うのはいいと思うのですが、買い増していく場合にはおそらく利回りが低下してくるので、インカム投資としての魅力が徐々に薄れてしまうのではないかなという懸念を持っています。

カバードコール戦略ではインカムの源泉はオプションプレミアムだと思いますので、高い利回りを維持するためには株価が上がらないQYLDやXYLDが理想的であり、今は高配当ですがQYLGやXYLGはどちらかと言うとインカムもあるキャピタル寄りの銘柄になっていくのかなと考えました。

(追記)

みるをさん(@mirumiru_uu)のご指摘いただき、勘違いが判明しました。

50%カバードコール商品であるQYLGやXYLGはキャピタルが上昇した分の50%カバードコール量も増えるため、株価が上昇する時には実質的に増配銘柄として考えるべきですね。メインはQYLDで変わりありませんが、増配銘柄としての位置づけでの組み入れは今後考えるかも知れません。

やっぱりQYLDで

というわけで、以上の理由によりカバコ四天王を揃えたい衝動に耐えながら引き続きQYLDをメインに据えていきたいと思います!それっぽく書いてみましたが、いつも通りぶっちゃけ雰囲気です(笑)
しかも朝起きたら、QYLGやXYLDやXYLGがいつの間にか加わっている可能性も否定は出来ませんので悪しからず(笑)

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