アラフォー、フルマラソンへ挑戦する(練習開始編)

決意編で記したように、フルマラソン挑戦への決意を固めた私は早速練習に取り掛かります。

しかし、ほぼ素人の私が闇雲に走っていても効率的ではないですし、それではモチベーションが保てないと自己分析したアラフォーおじさんは、自分が継続できるであろう練習方法について探り始めました。

専門的すぎる情報に目を瞑る

とりあえず「ググってみるか!」という事で、PCの前に座りキーボードにカタカタと「マラソン」「練習」「おじさん」と打ち込んで検索ボタンを叩くと、出てくる出てくる(笑)情報過多とはこういうことか!

数日調べてそれなりにマラソンブログなども読み漁りましたが、マニアック過ぎて意味不明だったり練習の考え方や練習方法も多種多様ではっきり言ってどれが良いのかわかりません(涙)そこで、マラソン挑戦のきっかけとなった人物にアドバイスを求めたところ1冊の本を紹介されました。

走れ! マンガ家ひぃこらサブスリー
運動オンチで85kg 52歳フルマラソン挑戦記!
(みやすのんき著)

ちょっとエッチな漫画家みやすのんき氏が一念発起してフルマラソンへ挑戦し、サブスリーを達成するという内容です。(サブスリーとはフルマラソンで3時間を切ってゴールするという滅茶苦茶すごい事で、4分15秒/kmのペースで42.195kmを走破しなければなりません。達成者は市民ランナーのわずか3%らしいです

なるほどなるほど、読んでみると陸上経験者や指導者などのプロ目線ではなく、素人目線でみたランニングに対する考え方が書かれており、50歳からマラソンを始めたエピソードも含めて自分にはとてもしっくりくる内容でした。専門的なマニアックな内容は一旦見ないことにして、この1冊だけを頭に入れるようにしました。

練習開始してみると・・・

とりあえず1冊読み終えマラソンを走る自分がイメージできました(単純)。
週に2~3日、仕事終わりのタイミングか休みの日に実践練習を開始しましたが、案の定そう簡単に颯爽と走れるようになるわけがありません。

走り始めは1kmも走ると息が上がりましたし、ちょっと無理するとむせ込んで休む始末(涙)
錆びついた肉体は悲鳴を上げ自分の中のリトルしんが囁きます。

「なんでわざわざ疲れる事してるのよ?」
「それで42kmも走れると思ってるの?」
「おまえ、そんなキャラじゃないっしょ」
「無理無理、もうやめちゃいなよ~」
「どうせ長続きしないんだからさ!」

走りながら何度もリトルしんの言葉に頷きそうになりましたが、アラフォーおじさんは何とか踏ん張って継続していきます。しかし、なぜ意思が強くないと自負する私がリトルしんの誘惑に負けなかったのか?実は「ある事」が継続への力となってくれました。そのある事とは・・・

記録とSNS

マラソンを始めるにあたりランニングウォッチを購入し走った時には必ず記録を取るようにしていたのです。

ランニングウォッチはタイムの計測はもちろんのこと、GPS機能により走った距離やコース、ペース等を記録してくれます。心拍数や高度などさらに詳しい情報が得られる機種もあります。私が最初に購入したのはGPS機器やランニングウォッチの老舗GARMIN社製のForathlete235Jというウォッチ。

走り終えると自動的にスマホのアプリに記録を取り込んでくれますので、私はそれをFacebookにアップし続けました。Facebookを見ている知人に走っている事をアピールして、フルマラソン完走までの道のりを晒しだすことにしたのです!

「記録とSNS」
これが思いのほか継続への力となってくれました!

なぜなら、SNSで走ってますアピールをした手前、早々に諦めて「あ、あいつもう挫折したんだ~」「やっぱり辞めたんだ~」「ぷぷぷ~」って言われたくないじゃないですか(笑)
また、継続しているとわりと皆がコメントをくれて勇気づけてくれるんですよね(涙)

「自分は一人で走っているのではない!!」

衆人環視のプレッシャーと、みんなの応援を味方につけて練習を続けていくのでありました。

無理はしない

走ることを「継続すること」が一番重要だと思いますし、そのための工夫は惜しみません。しかし、継続するためには同時に「無理をしない」こともポイントだと思っています。

中高生時代は運動部に所属していましたが、当時はまだいわゆる「体育会系のノリ」の時代でした。中学生時代は部活中に水を飲んではいけないとか、吐くまで走り続けるとか、ミスしたら厳しい罰走とか。当時は走ることなんて大嫌いでしたし、マラソンやってる人なんて意味が分かりませんでしたから(笑)

「走る=苦しい」というイメージを持ってしまうと長続きしないだろうなと考え、苦しさを感じないように続けてみようと思っていました。

  • 苦しかったらすぐにペースを落とす
  • 距離が長く感じたらストップする
  • 体が重い時はウォーキングにする

こんな感じで負荷を落とすことを躊躇しませんでした。

それでも、練習を開始した直後は「やっぱり走ると苦しいな」という感覚は多少ありましたが、続けていると不思議と走っていても苦しいという感覚がなくなってきます。むしろ快感になり(笑)、数日走らないと「走りたい」という欲求が湧いてきます。

好循環へ

ここまでくればしめたもの。

負荷をあまりかけずに習慣化してしまえば、少しずつ強度を上げていってもまったく苦になりませんでした。むしろ「今日はちょっと負荷をかけてみるかな」という気持ちも生まれ、ポイント練習といって心肺機能や筋力の向上等を目的とした高負荷のトレーニングがあるのですが、少しずつそういった練習にも意欲が出てきます。

また、最初は1km8分のペースでもキツかったのに、継続して走っていると次第に7分、6分でも余裕があるなと感じるようになり、確かな「手応え」を感じられるようになっていきます。これもまたモチベーションの維持につながりました。

走ることの習慣化に成功した私は目標であるフルマラソンに向かって、まさに「走り始めた」のでした。

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