アラフォー、フルマラソンへ挑戦する(初大会編)

ドキドキのスタート地点

どうも~ しんです!
とうとう初のフルマラソン大会本番を迎えてしまいます。
さてさて、目標である「完走」は達成されたのでしょうか?

フルマラソン挑戦を思い立った時から数か月の月日が流れ、日付は2017年11月3日。天候は快晴。
とうとう初のフルマラソンの舞台となる「第27回ぐんまマラソン」のスタート地点に立ったアラフォーおじさん。

それなりに工夫して練習は続けてきたものの、練習での最長走行距離はハーフマラソンの21km。未知の距離となる42.195kmを前にして走り切れる自信なんて微塵もありません(笑)

周りのランナーはみんな屈強に見えますし、自分がとても場違いなところに居るような感覚に襲われていました。緊張で朝食べたオニギリと磯辺焼きが今にも胃から飛び出してきそうです(笑)

もちろん、目標は「完走」
タイムなんて考えている余裕は無し。

果たしてゴールすることが出来るのか?
生きて帰ってくることが出来るのか?

迫りくる不安に押しつぶされそうになりながら屈伸運動や体をほぐすように準備運動をしていると、澄み切った群馬の青空に号砲が響き渡ります。ぐんまマラソンのスタートです。
アラフォーおじさんは周りの流れに押されるように走り出しました。

いざ、スタート!

大会では多くのランナーがスタート直後からオーバーペース気味に走り出します。自分だけが周りから遅れていくとすごく焦るのですが、ここでつられてペースを上げてしまえば後々ガス欠になるのは火を見るよりも明らかです。

「自分ペースをいかに守るか」これだけを心掛けました。

フルマラソンでは交通規制の都合で通常制限時間が設けられていて、一定の距離ごとに関門があり関門ごとの設定時間をオーバーしてしまうとそこで強制ストップさせられてしまいます。

ぐんまマラソンの制限時間は5時間40分ですから、8分/kmのペースで走り切れば完走出来ます。
途中のエイドと呼ばれる給水や給食のポイントで多少止まるであろうことと、後半バテてペースが落ちるであろうことを踏まえて6分30秒/kmのペースで走り続けようと決意。

ところが、いざ走り始めてみると最初の1kmが6分16秒。「速すぎるかな」と思いましたが、体には意外と余裕がありました。

「なんか練習より楽に走れる!」
「これなら42kmいける気がする!」
「これがアドレナリンの効果か!」

すっかり油断してスピードを緩めずに調子に乗って同じペースを刻んでいくアラフォーおじさん。当初の「自分のペースを守る」ことをすっかり忘れてしまったようです。

楽しい!これがフルマラソンか!

途中までは快調そのもの。順調に給水もこなし脱水症状にならないように注意しました。沿道にはたくさんの人々が応援に出てくれてランナーに声援を送ってくれます。

「がんばれ~!」
「ありがとう~!」

普段一人で走っているのとはまるで別世界。「ランナーは一人一人がマラソン大会の主役なんだな」そんな事を考えつつ、まだ余裕のあった私は沿道の方に手を振って応えます。

「フルマラソンって楽しいなぁ」

フルマラソン初挑戦を存分に楽しむ無邪気なアラフォーおじさん。この時、これから地獄が待ち受けているとは知る由もありませんでした。

前半は天国、後半は・・・

順調に中間地点(21km付近)も通過し、「お!意外といけちゃうんじゃない?」と少し余裕すら感じられましたが、異変が起きたのはそこからしばらくして・・・・27kmを超えたあたりでしょうか。

おじさんの右の太ももがピリピリと異常信号を出し始めました。

「なにか、おかしいぞ・・・」

そう感じた瞬間に太ももを思いっきりつねられた様な激痛が!「足がつる」いわゆる筋肉の痙攣です。マラソンなどではよくみられる現象で、疲労物質の蓄積と発汗による水分と電解質喪失が原因ではと言われています。

スピードを緩めたり止まると一旦は落ち着くのですが走り始めるとまた激痛が走り、そこからは、歩く→落ち着く→走る→激痛!→歩く→落ち着く→走る→激痛!のエンドレスループに突入します(涙)

右足をかばいながら走ると、今度は左足にも激痛が!!!

「リタイア」の4文字が幾度となく脳裏に浮かびますが、「なんとかゴールしたい!」という気持ちで走り続けます。まあ、ほぼ歩くようなスピードなんですけどね・・・

何とか完走

何とか気持ちだけで足を動かし、いよいよゴールが近づいてきます。もう頭の中ではZARDの「負けないで」のリピート再生ですよ。ゴールのスタジアムではたくさんの方がランナーのゴールを待ち祝福してくれています。

あと500m!200、100・・・そして、とうとうゴール!!!!!

最後の力を振り絞りゴールゲートをくぐり抜けた瞬間の何とも言えない感覚。初めて味わった感覚かも知れません。完走できた達成感というか充足感、そして「まだ、やれば出来るんだ」というアラフォーにして改めて感じた自分の可能性に気持ちが高ぶりました。

そんな気持とは裏腹に、もうね、足はダメですよ(笑)まるで他人の足のよう(笑)
一度座り込んだら立ち上がれない程の疲労感。でも、何というか心地良い疲労でしたね。

そして、「完走証」を見ながら、次は「もっと速く走りたい」という気持が沸いてきます。
実は、走っている途中「もうマラソンなんてやめよう」という気持ちで一杯でしたが、不思議なものでゴールした後には次の大会が待ち遠しくなっていました。

結果は・・・

タイムは4時間44分。目標は完走でしたので大満足の結果です!

下はペースのグラフですが、後半1/3は明らかに乱れています(笑)半分くらい歩いているかも・・・やはり30km以降の疲労は今まで味わったことのないものでした。

こうして辛くも楽しいフルマラソンデビューを果たしたアラフォーおじさん。
ますますマラソンの魅力に惹かれていきます。

次の大会は4ヶ月後の館山マラソン。

真冬の房総半島での次の挑戦に向けて男は足を引きずりながらスタジアムに別れを告げるのでありました。

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マラソンマラソン

Posted by shin40